プロジェクト対談
SPECIAL 
CONTENTS

積水テクノ成型の
新製品開発の
魅力について
開発部 
新製品開発グループ

S.Y
新規事業推進部 
マーケティング
グループ

I.Y

ここで積水テクノ成型の新製品開発をフィーチャー。
樹脂加工メーカーとして、どのような新製品開発を行っているのか、それぞれマーケティンググループと新製品開発グループに在籍する二名の社員が紹介します。

試作品の
ブラッシュアップを
繰り返し、
お客様と一緒に
作っていく

まずはお二人の仕事内容について教えてください。

私は新事業推進部のマーケティンググループに所属しており、新製品開発のマーケティングが役割です。市場や競合の調査を開発部の新製品開発グループと連携しながら行っています。

私はその新製品開発グループに所属しています。マーケティングや営業が持ってきたアイデアを具現化する役割ですね。原料の選定から加工方法まで考えて製品化を目指します。
私の場合、とくに材料の開発が専門です。積水化学の研究部門と一緒に新しい技術の種を探索したり、特許を出願したりもしています。

新製品の開発は、どういった流れで行われているのですか。

お客様の要望から始まることもあれば、開発部のほうから「こんな技術があるけど、使ってくれる企業はない?」といった感じで始まることもあります。お客様からの「こんな機能を追加してほしい」という要望はけっこう多いですね。
それをマーケティングが聞き出して、開発部に実現可能かどうかを検討してもらいます。

そこの検討で可能性があるようであれば、実際に試作品を作り、営業に同行してお客様のところに持っていきます。そこでお客様から評価を聞き、完成に向けてブラッシュアップしていく。その繰り返しですね。
で、OKが出たら工場と協力して量産化の検討を進めます。

なので、お客様と“共同開発”みたいなイメージです。我々だけで作るというよりも、お客様と一緒に作っていくという感じですね。

現在はどのような製品を開発しているのですか。

メインでやっているテーマは自動車部品のEMC(※)に関するものです。競合はアルミダイカスト製がほとんどなので、それを樹脂に切り替えようというのが狙いです。樹脂にすることで軽量化できるというメリットがあります。

EMCは5年前からのテーマです。もともとは通信業界のお客様向けにスタートしましたが、現在は自動車向けにシフトしています。これもお客様の声から出てきたテーマですね。

※EMC:電磁両立性。ある電気・電子機器が他の電気・電子機器に影響を与えず、他からの電磁妨害に対しても耐性を持つ性質。自動車など、複数の電気・電子機器を搭載したマシンが問題なく動くために必要。

放熱性とEMCを
両立することで
他社製品より
高い性能を実現

積水テクノ成型の新製品開発の強みはどんなところですか?

まずは、小回りがきく。最短だと要望を聞いてから2週間で試作品を持って行ったりもするので。あとは積水化学の特許もありますね。積水化学グループは化学業界において特許資産規模ランキングで上位にあり、技術を守る力があります。

ベースとなる技術や製品があるので、お客様の要望を形にしやすいというのもあると思います。材料から設計、開発、生産まですべてワンストップでできるから、お客様的にも時間とコストの削減になる。

それから、大型樹脂成型機を持っている会社ってあまりないのですが、当社にはそれがあります。産業、土木、車両と、幅広い分野をカバーしているのもうちくらいではないでしょうか。
でも、一番の強みはやっぱり製品のクオリティですね。競合と比較されたりもしますが、最終的には当社の製品が選ばれる。EMCでいうと、放熱性とEMCの両立というところで他社製品よりも高い性能を実現できます。

製品の性能や品質で、選ばれているのですね。

モノが良くても、それを成形できないお客様ってけっこういるんですよ。熱伝導率は高いけれども、成形するとボロボロになっちゃうとか。
結局、歩留まりが悪いから使えないということになる。

材料も特殊なものを使うのですが、他社だと特殊なものを入れすぎて金型にスムーズに射出できなかったりするんです。それで、結果的に製品化することができない。
当社は材料の機能性だけでなく、成型性・生産性まで考えているので、そういったことは起こりません。

機能性と成型性をしっかり両立できるのは、間違いなく、当社のストロングポイントですね。

お客様と一緒に
社会課題を
解決するような
ソリューションを
提供したい

お二人はどんなところに仕事の魅力を感じていますか。

誰も実現していない、見たことのないものを作れるところですかね。
もちろん、自分一人でゼロベースから作っているわけではなく、先人のノウハウやいろんな人たちのアイデアがあって良いモノができる。だから、独りよがりのものづくりではないし、作ったモノでみんなの役に立てるというのは嬉しいところです。

お客様も困っていることなので、課題を解決できるというのは魅力でしょうね。
ただ、私の場合は、入社してからまだ製品化まで漕ぎ着けたものがないので、まだ新製品開発の醍醐味は味わえていないんです。なので、まずはできるだけ早く現在のテーマであるEMC製品を世に出したい。
その上で、世の中にどう広まるのかを見てみたいですね。それまで私たちのゴールってないんです。営業が短距離走なら、我々は長距離走といった感じです。

樹脂業界は今後どのように変わっていくのでしょうか。

個人的には材料でも環境への配慮がされていたり、SDGsを意識した製品が主流になっていくと思います。材料で環境配慮ができないかといったことやプラスチックを使った社会貢献というところに挑んでいかないといけない。
逆にそれができるようになれば飛躍のチャンスになるとも思っています。

それは間違いないでしょうね。あとは国内では人口減少という問題もあるので、競争は激しくなっていくと思います。そこでどう差別化するかがポイントになってくるでしょう。
ですから、個人的には多様なニーズに応えられるよう、多品種小ロットの開発なんかもしていく必要があるのかな、と。

最後にお二人が今後挑戦してみたいことを教えてください。

「お客様の廃棄物を回収してリサイクルする」みたいに、お客様と一緒になって社会課題を解決するようなソリューションを提供したいですね。
例えば、お客様で廃棄物として捨ててしまう未利用の資源をプラスチックに練りこんで産業製品のコンテナ製品として使用してもらうとか。お客様としてもSDGsへの対応が課題になっていたりするので、そこをサポートしていきたい。

私は昔から途上国でボランティアとかしてきたのですが、途上国に貢献できるような製品を作りたいという夢があります。
その中でも、人間にとって必要不可欠である「水」に関連するビジネス展開が出来ないか考えています。
会社名にも「水」がついていますので、積水テクノ成型の新製品と積水化学グループの商材の融合で挑戦したいですね。

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